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『政策図解』粒度が部分最適なのが気なる(日本の歴史)

 本書の趣旨が、意味があるルールがあるなら、私たちが変えていかなければならない、ということであるならば、政策の粒度の単位についての考察が欲しい。 ここで図解によって解説された政策は、いずれも「対象者」「政策」「実施者」の3段階で整理され、政策そのものも目的と手段で整理されているため、政策そのものを俯瞰するにはわかりやすい。 しかしたとえば、「技術開発を支える」という粒度まで引いて考えると、「SBIR制度」「研究開発税制」「スタートアップ農業実証プロジェクト」「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の4つの政策の関連性が見えないのである。 もし技術開発を支える主体が大学や民間企業であれば、それらからのイノベーションが必要になる。イノベーションは多産多死の環境から生まれるので、スタートアップ、大学、企業がイノベーションの失敗から「死」に至った場合、次の再出発の仕組みが必要になるのが日本だ。それには銀行の連帯保証人制度はもちろんだが、サービサーの対象範囲を政府系金融機関の債務にも拡大するなどの政策が不可欠だろう。労働環境においても外国人労働者による個人通報制度を含んだものでないとチグハグになってしまう。 要するに日本の場合、政策そのものが役人中心で省庁単位で行われるため、この本でいうと、章単位で俯瞰された上での個別政策にならないのである。 私たちが変えなければならないことは、個々の政策はもち

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