──長久允さんって、不器用なんですか?
2023年10月。ウェブ電通報は、開始から10年の節目を迎えた。ここはぜひとも、10周年にちなんだ「連載モノ」を編んでみたい。たどり着いたのが、「10」人「10」色というテーマのもとで、すてきなコンテンツを提供できないだろうか、というものだった。大きく出るなら、ダイバーシティ(多様性)といえるだろうか。
思考に耽(ふけ)りたいとき、アイデアをひねり出そうとするとき、ひとには、そのひとならではの「お伴」(=なくてはならないアイテム)が必要だ。名探偵シャーロック・ホームズの場合でいうなら、愛用の「パイプ」と「バイオリン」ということになるだろうか。
この連載は、そうした「私だけの、思考のお伴」をさまざまな方にご紹介いただくものだ。あのひとの“意外な素顔”を楽しみつつ、「思考することへの思考」を巡らせていただけたら、と願っている。
(ウェブ電通報 編集部)
第3回のゲストは、長久允(ながひさまこと)氏(電通コンテンツビジネス・デザイン・センター)
──長久さんといえば、電通の社員でありながら「そうして私たちはプールに金魚を、」(2017年サンダンス国際映画祭で日本人初となるショートフィルム部門グランプリを受賞)や、「WE ARE LITTLE ZOMBIES」(2019年発表の初長編作品)などを手がけた映
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