韓国の美容ブランド「ピーチ&リリー(Peach & Lily)」はここ5年間で急速に認知度を上げ、2023年時点での年間の純売上高は1億ドル(約149億円)に達しようとしている。
ピーチ&リリーは、今年で設立11年目になる同名の韓国コスメ小売プラットフォームから誕生した。ピーチ・スライセズ(Peach Slices)という姉妹ブランドもあり、こちらはニキビに特化した遊び心のある韓国コスメを展開している。ピーチ&リリーが推進してきた戦略には、サステナブルな成長と収益性への一貫したフォーカス、イベントや小売における消費者を中心に据えたアプローチ、そして製品のイノベーションなどがあると、創業者のアリシア・ユン氏は語る。
この戦略を打ち破ったのが、ピーチ&リリーがソーシャルメディア、OOH、体験型マーケティングのチャネルを通じて11月に実施した「パワー・オブ・&」キャンペーンだ。ピーチ・パーティー・バスと呼ばれるツアーバスがロサンゼルスとニューヨーク市に出向き、訪れた消費者は賞品を獲得したり、肌に関する個別の相談をユン氏やピーチ&リリーのエデュケーターから受けることができる。戦略的買収の受け入れを検討しているかについて、ユン氏は積極的に追求はしていないものの、興味深い機会があれば前向きに検討すると述べる。
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