記事のポイント
米国の主要なTVネットワークオーナー各社の第3四半期、総じて広告売上が前年比で減少。従来型TVの広告売上は特に低迷しており、ストリーミングの成長がそれを十分に補えていない。
広告付きストリーミングサービスの雄であるHuluは広告売上の低下により、中心的な利用登録者基盤のユーザー1人あたりの売上が減少しており、有料TVのユーザー1人あたりの売上も減少した。
TV業界の広告売上の未来予測は慎重な見方を示しており、特に従来型TVの広告ビジネスにおいては暗い見通しで、2024年もそれ相応の複雑な問題が示唆されている。
米TVネットワークオーナー各社の第3四半期決算報告は、総じて残念な結果に終わった。全体的に、その広告売上は前年比で減少している。反対に、ストリーミングの広告売上は増加しているものの、従来型TVのそれを埋め合わせるには十分ではない。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(Warner Bros. Discovery)の最高財務責任者であるガンナー・ウィーデンフェルス氏は、11月上旬に行われた同社の決算報告で、こう語った。「ストリーミングの広告は安定を維持しているが、リニアに関しては、今年後半の広告市場は全体的に残念な状態が続いている」。
本記事では、TV/ストリーミング大手各社の2023年第3四半期の広告売上に見られるトレンドを簡単に分析してみたい
米TVネットワーク各社、 ストリーミング 事業は好調も、従来型TVは絶望的
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