アグ がフットウェアの世界を席巻。マーケティング戦略の刷新とセレブリティたちとの関係

顧客はアグ（Ugg）を履き捨てる気はまったくないようだ。
親会社のデッカーズ（Deckers）の最新の決算発表によると、アグの第2四半期の売上高は合計6億1050万ドル（約910億円）で、前年同期比28.1％増と、デッカーズの総売上の56％近くを占めている。一方で、リセールサイトのStockX（ストックエックス）で、アグは2023年に過去最高の取引記録を達成する勢いだ。アグは依然として、StockXの「シューズ」カテゴリーでもっとも急速に成長しているブランドで、「アグ タスマン（Ugg Tasman）」や「アグ タズ（Ugg Tazz）」などの検索数が、昨年1年間でそれぞれ2340％と1340％も増加した。AmazonやTikTok Shopなどのプラットフォームでは、アグの類似商品さえも人気を博している。
アグは、1970年代後半に創設されにも関わらず、Y2K時代（2000年代）のブランドの代表のひとつとみなされている。2000年代の大半は、セレブリティも一般大衆も、栗色やピンク色の「ショート」や「トール」のアグに群がった。その需要はやがて下火になったが、現在、2000年代初頭へのノスタルジーの復活のなかで最前線に返り咲いた。実際、アグはホカ（Hoka）とともに、2024年第2四半期と上半期のデッカーズの記録的な収益に貢献してきたと、デッカーズのC

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