──阿佐見綾香さん、「調べる」ってどういうことですか?
2023年10月。ウェブ電通報は、開始から10年の節目を迎えた。ここはぜひとも、10周年にちなんだ「連載モノ」を編んでみたい。たどり着いたのが、「10」人「10」色というテーマのもとで、すてきなコンテンツを提供できないだろうか、というものだった。大きく出るなら、ダイバーシティ(多様性)といえるだろうか。
思考に耽(ふけ)りたいとき、アイデアをひねり出そうとするとき、ひとには、そのひとならではの「お伴」(=なくてはならないアイテム)が必要だ。名探偵シャーロック・ホームズの場合でいうなら、愛用の「パイプ」と「バイオリン」ということになるだろうか。
この連載は、そうした「私だけの、思考のお伴」をさまざまな方にご紹介いただくものだ。あのひとの“意外な素顔”を楽しみつつ、「思考することへの思考」を巡らせていただけたら、と願っている。
(ウェブ電通報 編集部)
第2回のゲストは、阿佐見綾香氏(電通第4統合ソリューション局)
──阿佐見さんといえば、ウェブ電通報にもたびたび登場していただいていますし、「ヒットをつくる調べ方の教科書」(PHP研究所)のご著書でも知られる、第一線の戦略プランナーです。
阿佐見:恐れ入ります。
──記事への反響も多く寄せられていますし、これまでに2万部を売り上げた「ヒットをつくる調べ
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