あれから10年。近頃の若者は?
古市憲寿×西井美保子:前編「不安はデフォルト? つながり時代の若者考」(2014年1月8日)
ウェブ電通報10周年振り返り企画、今回は、若者の変化編です!
ウェブ電通報では、電通若者研究部のリサーチャー・西井美保子氏が、社会学者・古市憲寿氏と、建前なし(?)のリアルな若者論を交わし、大きな注目を集めました。
2014年の対談時の西井氏と古市氏
不安であることがデフォルトとして生きていく
(前略)
西井:とはいえ、制度とかも含めてだと思うんですけど、そのマインドを変えることってそんなにたやすくないと感じます。じゃあ若者の生き方として、不安を乗り越えるために何ができるのかなって。
古市:不安を解消させてくれるものは、今はやっぱり仲間しかないんでしょうね。昔だったら家庭とか地域とか会社とかいろいろあったと思うんですけど、もはやそれらが自分の一生を預けられる存在には思えない。でも仲間って実はもろいものだったりもするじゃないですか? だから結局不安が消えることはないんですよ。本当は逆に、不安であることはデフォルトで不安とともに生きていける人が増えていくともっといい。
西井:なるほど。不安との新しい付き合い方みたいな?
古市:社会が安定するなんてことはこれから先あり得ない。だとしたらもう、
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