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親ガチャによって人生が左右されると考える人は多い。でも親ガチャの当たりとはなんだろうか。たいていの人は「実家が太い=裕福なことを当たり」と考えるだろう。でも、いくら家に財産があっても、親がドケチだったらどうだろうか。都内在住の30代後半の独身男性は「実家は裕福なはずなのに、その恩恵を受けたことが一度もありません」と打ち明ける。いったい、どんな人生を歩んできたのか。(取材・文:広中務)
肉や魚は滅多に買わず、質素すぎる食卓
男性は地方の県庁所在地になっている都市に生まれた。実家の周辺では開発が進み、移住者の多い人気の住宅地になっている。
「祖父は農家をやっていたのですが、早いうちに見切りをつけて土地を売り、所有地にファミリー向けのマンションを建てたりするやり手でした。父親は一人っ子なので財産を受け継ぎ、今は早期退職して不動産管理を仕事にしています」
もともと父親は地元の金融機関に勤務、母親は公務員だった。加えて不動産収入があったので地方にもかかわらず「年収は1000万円を軽く超えていたハズだ」と男性は話す。男性自身も子どもの頃から近所の人たちに「裕福な家の子だ」と言われることはあったという。
「でも、ずっとうちはお金がないんだと思っていました。とにかく、お金を遣わないのです」
男性の記憶に鮮明に残っているのは、毎日の食事の貧しさだ。
「ご飯は電気代が勿体ないからと、毎
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