テレビ通販大手のQVCジャパンとジュピターショップチャンネルは、コロナ特需の反動減を経て「リアル店舗」「24時間生放送」など攻めの施策を再始動した
通販専門放送局が攻勢に転じている。ここ数年はコロナ禍やコロナ特需の反動減などを受けて、下地固めに軸足を置いていたようだが、特に今年からは攻めの施策を打ち出している。コロナ禍以降は行っていなかったリアル展開を再開し、既存顧客との接点拡大策や、新規層へのリーチを推進するQVCジャパン。コロナ禍以降は休止していた「24時間生放送」という通販専門放送局としての最大の強みであり、“金看板”を再び掲げつつ、多様な層に刺さる番組作りを強化し始めたジュピターショップチャンネル。大手通販専門放送局2社の直近の動向を見ていく。
QVCジャパン:ショールームを皮切りにリアル展開開始
QVCジャパンは9月7日から同10日までの4日間、東京・表参道で同社運営の通販専門チャンネルで紹介、販売する売れ筋商品を展示し、来場者が試用できるポップアップショールーム「QVCウェルネスサロン2023」を開設した。
展示商品はすべて“お試し”可能
実施の狙いは普段のテレビショッピングではできない商品を直接触って確かめることができる場を設けることによる既存顧客の購入動機の促進などのほか、普段はテレビショッピングやQVCとは接点のない層へのリーチにあるよう
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