酸っぱい葡萄はいずれ化ける

あの葡萄は酸っぱい。手の届かない魅力的なものを諦める為に狐が言い放った悔し紛れの一言で、イソップ童話の代表的な話の一つです。市場に破壊的イノベーションの種が生まれた時にこの逸話と似た状況が生じます。破壊的イノベーションは既存のルールを壊します。製品の持続的な成長の先にはなく、マーケティングミックスの強弱や組み合わせが大きく変わることで既存ビジネスを危機的状況に追いやります。あの葡萄は酸っぱい。多くの既存企業がそう言います。甘さが基準の新鮮な葡萄市場で酸っぱい葡萄など売れるはずもない。珍しいから話題になっているだけですぐに飽きる。我々は事態が落ち着くまで粛々と甘みの向上を目指すべきだ。そんな話をしている間に、ビネガー市場やワイン市場の好適種ときて酸っぱい葡萄はもてはやされ、デザート市場では圧倒的なシェアを誇っていた既存企業は、より大きな食事全体の市場のごく一部に変わってしまうのです。続きをみる
Source: Note 起業ニュース

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