旧式の会計方式が生産を危うくする – バックナンバー

　米国の多くの企業は、今や新式の工程技術とか、新しい在庫や材料の取扱方式を採用し、あるいはコンピュータによる新しい設計、エンジニアリンクおよび生産の能力や、労働力の管理の新しいアプローチなどを活用している。しかし、こうした新しい発展は、なるほど有望に見えるけれども、これらは時代遅れの、復旧を要する土台の上に築かれているのである。
　本稿の著者が明らかにしているように、ほとんどの企業の会計および経営管理方式は大変な問題をはらんでいる。すなわち、これらの方式により、生産コストはゆがんでしまい、有効で能率のよいオペレーションに不可欠なカギをにぎる財務以外のデータをもたらさないし、よしんばデータが得られたとしても、それは新しい生産環境の現実を反映するよりも、はるかに多く、外部の財務報告目的に応ずるように作られている。管理会計方式が、新しい競争環境に対応するように改善されてはじめて、生産をより高次元のものに改善する努力が成功し、本当に恒久的なものとなるであろう。
Source: ハーバード

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