イスラエルは国家のモデルとして異質な性質を持っているのだろうか。ある意味では最先端のテクノロジーの進歩を実現しているその要因は戦争にあるのだろうか。そうなら自立している国とはどこか言えない感じがする。でもそれはどこかわれわれにも似た感じもある。

　イスラエルは先進国である。先進国は素晴らしいといえるだろうかという問いが意味を持つなら、イスラエルはその先進性が問題を多く含んでいる非常に影響力の大きい国だといえるだろう。つまり、普通に感じる「先進性」ということだけでは解決のできない大きな問題があることがわかる。　イスラエルには普通の先進国とは全く異なる安心安全という日常生活する上での条件が脆弱である。しかしそれは崩壊するところまではいっていないので、つまりすぐにでも回復できるので強靭であるともいえる。レジリエントなわけだ。しかし先進的なシステムはフラジャイルなところがあるのでいつも不安定性に意識的であらねばならないという問題がありそれは統治問題が緊張を含むものであるということをその国民に理解させるというところでは先進国にとっては共通の問題であることなのかもしれない。　そういうわけで、民主主義国における右派の勢力にとってはイスラエルは親和性が高い国になるのだろう。しかしイスラエルは「シアワセ」な国とは到底言えない。その意味ではイスラエルが普通に感じられるような「シアワセ」な国になれるかどうかはほかの普通の先進国にとってもある意味では切実な問題であるのかもしれない。　　「イスラエル」にも「パレスチナ」にも同様にシンパシーを持つことの意味を考えなくてはならないのだろう。人が安心安全に暮らして自分の自由を謳歌することは「希少な」ことな

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