アクチュアリー会でベーシックインカムの議論がのっていた
https://www.actuaries.jp/lib/annual/pdf/2020-15.pdf2020年だった。肯定、否定に分かれるようなアンケートはあったが、そこで制度設計の中身が共有されているかどうかはわからなかった。創造的な議論をしているわけではない。ただメリットデメリットや起こりうる状況を列挙されているだけで少し残念に思う。そもそもベーシックインカムは未来の機会に対する投資という位置づけなのではないのか?一定の給付があれば犯罪に対するインセンティブは減少するだろうし、そうなれば潜在的な脅威は減ることになる。これは未来に起こりうる価値だ。意欲と能力に関係はないこと、勤勉さではどうにもならない状況があることも銘記しておくべきだろう。現に基礎研究がどうなるか誰も予測できないし、その評価は難しい。努力と現実を変更できるかどうかはまず関係がない。そもそも公的年金制度や国民皆保険制度自体が夢物語だったと記憶している。それが戦争で全員がリスク当事者になり、制度の実現が加速した。社会保障というのはそもそも所与のものではない。人々が様々な努力の積み重ねの下で実現したものだ。保険産業や製薬産業もそうだろう。研究と実践の繰り返しで今のような状況になった。頭のいいひとだけで状況が動くわけではない。むしろあほな先駆者がいるから状況が動くのではないか?やってみないとやはりわからない。続きをみる
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