「論語」から、中国デジタルトランスフォーメーションを謎解きしてみよう。 第145回
本シリーズのメインテーマは「論語」に現代的な解釈を与えること。そしてサブストーリーが、中国のDX(デジタルトランスフォーメーション)の分析です。中国の2010年代は、DXが革命的に進行しました。きっと後世、大きな研究対象となるでしょう。その先駆けを意識しています。また、この間、日本は何をしていたのか、についても考察したいと思います。 陽貨十七の一~三 陽貨十七の一 『陽貨欲見孔子、孔子不見。帰孔子豚。孔子時其亡也、而往拝之。遇諸塗。謂孔子曰、来。予与爾言。曰、懐其宝而迷其邦。可謂仁乎。曰、不可。好従事、而亟失時。可謂知乎。曰、不可。日月逝矣。歳不我与。孔子曰、諾。我将仕矣。』 陽貨が孔子に面会を希望したが、孔子は会わなかった。そこで陽貨は、孔子に豚を送った。孔子は陽貨が不在のときを選び、あいさつへ出かけて行ったが、その途中で陽貨に出くわした。陽貨曰く、「私のところへきて語り合おう。宝を持ちながら、その国を混乱させる。これは仁といえるだろうか。」孔子曰く、「いえません。」陽貨曰く、「政治家として働くのを好みながら、その時期を逸する。これは知といえるだろうか。」孔子曰く、「いえません。」陽貨曰く、「月日は過ぎゆき、時は待ってくれない。」孔子曰く、「承知しました。いずれお仕えしましょう。」 (現代中国的解釈) 自動運転業界の合従連衡が加速している。月日は過ぎゆき、時は待ってくれない。商
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