近年の酷暑や水害、あるいは頻発する山火事など、地球温暖化による気候変動の問題は喫緊のものとなっている。本稿の筆者のうち、ロバート S. キャプランとカシーク・ラマンナは、『ハーバード・ビジネス・レビュー』(HBR)2021年11-12月号(邦訳はDHBR2022年4月号)で「気候変動の会計学」を発表し、温室効果ガス(GHG)排出量を算定・報告する際の基準となっているGHGプロトコルの問題点を指摘し、会計の手法を用いたE負債という考え方を示した。本稿では、そこで論じられた会計システムを発展させて、カーボンオフセットの取引を健全化し、実効性のあるものにする5つの原則について解説する。
Source: ハーバード
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