セールスの終わりに「勉強になりました。」と顧客に言われたら猛省する

2011年からフランスのスタートアップのソリューションを日本で普及させるために、独占販売権を取得して、売り歩きました。ソーシャルメディアがまだ善意に満ちていて、インターネットによる衆知の力が世界を変えていくと多くの人が信じていた頃、それを具現化するプラットフォームを運営するフランスのスタートアップと協業していて、彼らのソリューションを啓蒙しつつ、販売して、受注を目指していました。具体的には世界中の数百人の消費者クリエイターが、こぞって、コンテスト形式でマーケティングアイデアを出したり、コンテンツを作ってくれたりする仕組みです。その頃は、その種のソリューションを、怪しいと思いつつも、大きな可能性を見出して、応援してくれる大企業のマーケターの方が沢山いました。十年経った今では、この種のソリューションは山ほどあって、多くの方が何らかの形で使い、過大な期待を持ってはいけないと思うようになっていますが、その頃は、やはり日本でも多くの人がインターネットとソーシャルメディアが社会に根付く利権やしがらみや、ヒエラルキーを壊して、その後デトックスのようか爽快な世の中が訪れるのではないか？と淡い期待をしていたように思います。実際、そんなに簡単な話ではないということが明らかですが。そんな時代背景の中で、私が協業したフランスのスタートアップのこのソリューションはなかなか魅力的だったのです。続きをみる
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