私の考える社会的な課題

私が特に気になっている現代社会においての課題はファストファッション業界における社会問題である。ファストファッションとは、最新のトレンドを取り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態を指す。メリットとして、気軽に最新のトレンドを反映した洋服を買うことができるが、一方でそのファストファッションによって生じる社会問題がある。では具体的にどのような問題が生じているのかを述べる。まず、環境面での問題である。洋服を製造するにあたって、二酸化炭素が排出される。環境省によると、洋服1着あたりの二酸化炭素の排出量は約25.5kg、500mlのペットボトルに換算すると約255本分もの量の二酸化炭素を排出している。さらに、原料となる植物の栽培や染色などで大量の水も使用される。つまり、衣服の製造には様々な資源が必要となり、それと同時に環境負荷も発生してしまうということである。次に、労働環境面での問題である。ファストファッション業界で働く労働者の多くは、低賃金で働いている。一部の国では、最低賃金すら支払われないところや、残業代を支払われないところもある。さらに、大量の洋服を生産するために長時間労働を強いられたり、工場の安全状態が不十分で、安全で健康的な労働環境が確保されていないことがある。実際に、2013年、バングラデシュにある商業ビルのラナ・

リンク元