ドル高で原油価格に圧力がかかる
米ドル高が続き、長期金利上昇への懸念が需要期待を圧迫しているため、原油価格は圧力を受けている。- 国際エネルギー機関(IEA)は、最新の2023年ネット・ゼロ・ロードマップの中で、上流プロジェクトに関するスタンスを軟化させ、2021年の「新規油田・ガス田の不拡大」という表現を、よりニュアンスの強い「長期リードタイムの新規上流プロジェクトの不拡大」に変更した。- 11月30日から12月12日までドバイで開催されるCOP28に向けて、IEAは電力を新たな石油として歓迎し、すべての国に対し、電力網の許認可と近代化を加速させるよう呼びかけた。- IEAは、化石燃料のピークを2030年までに迎えるよう繰り返し呼びかけ、世界の二酸化炭素排出量もそれに続いているが、昨年368億ギガトンCO2eという史上最高の排出量に跳ね上がるのを止めることはほとんどできていない。- IEAは、水素とCCUS産業の進歩の遅れを嘆き、2050年のネット・ゼロ目標に沿って成長しているのは、今のところ太陽光発電と電気自動車だけだと指摘した。市場の動き- 米シェールメーカーのデボン・エナジー(NYSE:DVN)は、生産コストの低下により、2024年の設備投資額は今年より減少する見込みで、生産量は65~66万ブーペッド程度を維持することを目指すと述べた。 - イタリアの大手石油会社ENI (BIT:ENI)は、エジプトで先
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