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ある労働運動指導者の遺言 足立実の『ひと言』第68回「戦略を鮮明に 支部の戦略はどうか」 1991年3月10日

 戦略と戦術という言葉がある。戦術は一つの闘争(例えば春闘)の行動計画で、戦略は一つの段階(例えば長期争議勝利とか、少数派から多数派へとか、新たな地域合同労組への飛躍など) わりあい長期の行動計画である。 東部労組は結成のとき八人だったが、「労働者の根本的利益の立場にたち、未組織労働者のなかに入り、具体的矛盾を闘争で解決しながら東部労組に組織し、労働学校を開いて活動家を育て、階級的労働運動をひろげる」という基本方針と「一年間で組合員百名を実現し、組合事務所を設置し、専従者をおき、東部労働運動のセンターをめざす」という組織方針を決めた。これが当時の戦略だった。 事務所は二年後、百名と専従者は更に数年を要したが、組合員が労働者の仲間のために情熱的に闘い活動し、それを戦略に結びつけていったので、目標を実現して、それを土台に次の戦略段階に進むことができたのだと思う。 戦略が明確でないと、一人ひとりは何のための活動かはっきりしなくなり、情熱もエネルギーも湧かない。ただ当面の課題に対応しているだけでは、目標に向って力を蓄積できない。戦術は戦略の実現が目的なのである。 各支部の戦略はどうか? 主観的願望ではなく、職場の労資の具体的力関係や労働者の意識に根拠をおいた組合の長期展望と目標、それを実現する行動計画を、この際みんなで話し合い鮮明にしてみよう。 (実)(画像は労働運動の戦略を説いた樋口篤三

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