為末談義。近著「熟達論」の、よもやま話 vol.1
為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただくウェブ電通報の連載インタビューコラム「緩急自在」。その番外編が、7/13に為末さんが上梓(じょうし)された書籍「熟達論」(新潮社刊)を題材とした本連載だ。第1回では、長年、為末さんとともにアスリートブレーンズというプロジェクトを推進している電通Future Creative Centerの日比氏に、連載のプロローグにあたる文章を寄せてもらった。
つづく#02(本稿)から#06では、著者である為末さんと「熟達論」の編集を手掛けたプロデューサー/編集者・岩佐文夫氏に、執筆に至った経緯や思い出、苦労話など「ここでしか聞けない話」を中心に対談形式で語っていただいた。「人間はいかにして生きればいいのか」という深遠なるテーマに基づくコメントの数々、ぜひお楽しみいただきたい。
(ウェブ電通報編集部)
「私は今、なになにをしている者です」が、大事。(為末大)
岩佐:お久しぶりです。
為末:お久しぶりですって、岩佐さん。1カ月前にもお会いしましたよ。
岩佐:なにしろあの頃(編集部注:書籍執筆時)は、ほぼ毎週お会いしてましたから。
為末:そうでしたね。振り返ればなつかしいような、苦しかったような……。(笑)
岩佐:「熟達論」は、
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