自分の商品を持ち、ソーシャルメディアチャンネルでフォロワーに直接宣伝するインフルエンサーやセレブリティーが増えている。インフルエンサーやセレブリティーの知名度だけで、好奇心旺盛なフォロワーはその商品を試したいと考える。
しかし、もしその商品がTikTokでデ・インフルエンシングの対象になったら? PR担当者はクライアントのためにプランを練ることを期待されている。たとえ打つ手がなくても。
匿名を条件に本音を語ってもらう「告白」シリーズでは今回、あるエンターテインメント専門PR担当者に、メディア危機のさなかにクライアントとエージェンシーの非現実的な期待に応えることの難しさ、そして、ニュースサイクルの厳しさについて語ってもらった。
――あなたは最近、危機のさなかにあるセレブリティーを担当したそうだが、どのように対処しているのか?
通常、危機管理コミュニケーションでは、火消しを行ったり、記者からの取材依頼に対応することが多い。記者が接触してくるのは、何か悪いことが起きたときだけのように思える。記者に対応し、すぐにフラグを立て、解決の糸口を見つけるのが典型的な手順だ。
――具体的には、どのように危機に対処したのか?
(たとえば、我々が対応したケースでは)デ・インフルエンシングが最高潮に達したタイミングで、このセレブリティーが商品を販売した。(人々は)そのセレブリティーと商品を
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