1883年の8月26日の正午過ぎ、インドネシアのクラカタウ火山で史上最大規模ともいえる大噴火が発生し、2日後の28日まで延々と続きました。深刻な被害の模様は、19世紀半ばに敷設された海底ケーブルによってすぐさま世界に伝えられました。これによって世界の人々は、身近に起こる冷夏といった異常気象の原因を知ることができたのです。
また、クラカタウの噴火の日に見られた異様な空模様は、芸術家にもインスピレーションを与えました。ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの名画『叫び』は、背景の空が血を吐いたような赤色で不気味に塗りたくられていますが、この表現は、クラカタウの噴火による真っ赤な夕焼けに影響されたともいわれてます。今回は、ちょうど噴火から140年後にあたるいま、1883年のクラカタウ火山噴火に焦点を当てて見てみましょう。
Source: 現代ビジネス
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