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管理と創造

10年間、助成事業をしてきた。事業実施団体と一緒に寄付を集める協働事業はなかなか目標額に到達しないが、苦楽を共にする感がある。原資がこちらにあって、分野や期間をこちらで想定し公募する助成事業は、原資づくり、探しから公募、審査、助成開始(資金提供)、事業進捗の管理、資金使用管理、伴走支援、終了時の精算、報告書作成指導、受理、監査。と、多様なプロセスがあり、苦労も多い。そして、そこには、いわゆる性善説と性悪説が常にせめぎあいをしている。応募要件は厳格、詳細に。資金をもらうのだから、ルールに沿ってきちんと使うのは当たりまえ。その通り。そのルールが曲者で、色々な解釈ができるし、厳格にしようとすれば、介入、監督、管理、指導が幅を効かす。管理系が幅を効かすと、事業の柔軟性、スピード、多様性が失われる。創造性がなくなる。管理を上手にさばいて、創造性を発揮する上級者もいるが、大方の団体はへこたれる。助成事業における事業支援は、その実施する団体に合った、事業に沿った、成果を上げるための支援である。伴走支援者であるプログラムオフィサーが管理脳になってしまうと、その事業の創造性は著しくチカラを失う。失ったとしても、ルールを守るという大義命題に対して、厳格にすることは、自らの保身になる。ある意味、創造性ある、自由闊達な事業は、資金の使い方が変化することが常で、そこには厳格なルールからは外れてしまう可能性も

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