トラフィックシェーピングはアドテク業界ではしばらく前から行われています。特にSSPやDSPが用いる手法で、一定の水準に達しないプログラマティック広告の在庫を、メディアバイヤーや広告主の手元に届く前に、フィルターにかけて取り除く手法のことです。
しかし最近、一部のパブリッシャーがこのトラフィックシェーピングに自ら取り組みはじめています。理由はさまざまですが、最終的な目標は、販売する広告在庫をもっとも品質の高いプレミアム在庫に絞り込むことのようです。
サロン(Salon.com)、TVトロープス(TVTropes.org)、スノープス(Snopes.com)のCROを務めるジャスティン・ウォール氏はこう話します。
「我々がバイサイドまで届かないリクエストを出しているなら、そうした行為は改めなければならない。そうすることで、広告在庫の販売を代行してくれる事業者にとって、我々はより良いパートナーになれるだろう。きちんと落札される入札リクエストをしっかり精査してからSSPパートナーに送れば、不用意なリクエストや買い手がつかないリクエストをSSP側で排除する必要がなくなるため、我々はより収益性の高いパブリッシャーパートナーということになる」。
――トラフィックシェーピングとは?
トラフィックシェーピングとは、つまるところ、パブリッシャーがSSPのような中間業者に広告リクエストを送信する
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