Valeant（現Bausch Health Companies) の話

はじめに最近相互さんにDope Sickというとても面白いドラマを教えてもらいました（Disney Plusで観れます）。Purdue Pharmaという製薬会社が利益のために、オキシコンチンというアヘンを原料とする中毒性の高い鎮痛剤の危険性を偽り米国全土で発売。安易に処方された結果、ヘロイン中毒の蔓延や治安悪化など社会問題になるという話です。ドラマの一話目を観た時に、カナダのバリアントという製薬会社を思い出しました。バリアントはドラマ内の製薬会社のように大規模な薬物中毒を起こしたわけではありませんが、利益第一主義で患者の健康に興味が無いと言う点では非常に似ています。笑バリアントはカナダに本社を置く製薬会社です。２００８年にコンサル出身のCEOが就任後、利益と株主価値の成長を第一に追求する戦略にシフトし、数年間で株価を30倍以上にする事に成功します。しかし、この戦略は長期的には持続不可能で、会社の悪事はばれ時価総額はピークから95％暴落するという話です。当初数年間の株価上昇を支えたのは、Wall Streetを始めとする投資家コミュニティーです。長期的には持続不可能にも拘わらず、投資家コミュニティーは新CEOの戦略を高く評価し、数年の間北米の製薬業界で一番人気のある株でした。本編を読むと、エリート揃いのWall Streetのアナリスト達が短期の売上・利益成長に目を奪われ、問題の本

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