前代からの目標、取組みを引き継いだ新しいリーダーがやるべきこと
経営者や管理職などの新しいリーダーの立場を承継した時、「自分に変わったからこそ新しい取組みをしないといけない」と意気込むことがあると思います。もちろん、その気持ち、気迫、気概は大事です。 しかし、リーダーが変わったから常に新しい目標を立て、新しい取組みをする必要があるかといえば、そうではないと思います。前代の目標、取組みが、今後の外部環境、そして自社の状況を考えた時、現状でも適切ということはあります。それであれば、前代の目標、取組みを一旦引き継ぐことも問題ありません。 ただ、同じ目標、取組みだったとしても、前代と全く同じでよいかと言えば、そうではないと思います。その取組みもつぶさに見れば、仕掛中だったり、一部はできていても徹底できていなかったり、やり方をもっと工夫する余地はあるものです。 前代から引き継いだ人間は、新しい目でそうした状況を捉え、取組みを徹底させたり、やり方を工夫することで、前代よりももっとよい結果を出すことができるのです。 歴史を振り返れば、豊臣秀吉が取り組んだことは、ほとんど上司であった織田信長が始めたことでした。天下統一事業に検地・刀狩・経済活性化・・・。しかし、秀吉の取組みに意味がなかった訳ではなく、信長の取組みを全国規模で、それも徹底したことに価値があったのです。その過程では、石田三成ら事務能力が高い「実務派」を活用したことも、人の長所を活かす秀吉ならではと
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