廃棄物が大切な材料に
環境的であるためには自律的な資源循環が必要であり、その「自律性」を確保する上で不可欠な「経済システム」を組み込んだ「循環経済」をマクロ、ミクロそれぞれのレベルで組成していくことが重要であることは論を待たないところですが、他方、この「経済システム」を資源循環に組み込むことは容易なことではないこともまた周知の事実であろうかと思います。ミクロレベルで考えただけでも、経済システムにより下流、下流へと流れていったモノの多くは廃棄物となるわけですし、そもそも廃棄物とならざるを得ないのは、それを再び上流に持っていくだけの価値やニーズがないからなのですから…そんな中、燕市の「Mgnet」さんにお邪魔したときのこと…目に付くバッグを見つけたのです。それが写真の「hozubag」。パラシュートの素材を再利用してカラフルでスタイリッシュなバッグに変容させているのですが、たしかに耐久性抜群のパラシュート素材は耐久性のあるバッグ素材として最適ですし、この耐久性が廃棄物処理に負荷を与えていたことも加味すると、大変なコペルニクス的発想の転換により、廃棄物行きだった、しかも環境負荷の高い廃棄物行きだった中古パラシュート素材の最上流化を実現しているんですよね。しかも、なかなかのお値段で、しかも人気商品なのですから、見事な循環経済の見える化事例!環境省も、こういう好事例を国内外に発信することで、需要の更なる掘り起こし
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