そごう・西武がAIカメラ活用し来店顧客のフロアをまたいだ行動を分析、顧客体験価値の向上が目的
そごう・西武はAIカメラを活用し、来店顧客のフロアをまたいだ行動を分析する実証実験を開始した。来店した顧客の行動を分析した結果を基に品ぞろえ・店舗レイアウトを改善、顧客体験価値の向上を図る。
そごう大宮店に設置されたAIカメラ
対象店舗はそごう大宮店で、2階正面入口、食品売場のある地下1階、7階催事場に合計19台のAIカメラを設置する。顧客の来店目的が食品フロアへの目的購買なのか、非目的購買(ついで買い)なのかなどを可視化する。
そごう・西武では2022年4月にAIカメラによる実証実験を開始。顧客の数の把握と属性(性別・年代)を推定する取り組みを行ってきた。今回は、こうした従来の実証実験に加えて、来店当日のフロアをまたいだ移動履歴(店舗内の位置、買い回りの順序、滞在時間)を分析する。
これまでの実証実験で取得できるデータは、店舗全体の入店客数と、商品を購入した顧客の情報のみだったため、フロアに来場している顧客の情報は取得できていなかった。
今後は、そごう・西武の全館にAIカメラの設置を計画する。ECチャネルなら把握できる顧客の動きを、リアル店舗でも可視化する。ECでは、顧客の流入経路、ECサイトの巡回の仕方、購買履歴、離脱のポイントなどが全て可視化されることから、その状態をリアル店舗でも実現していく。
将来的には、AIカメラで取得したデータと購買データを組
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