美容業界のM&AとIPO市場が回復し始めているが、イルマキアージュ(Il Makiage)を所有するオディティ(Oddity)は真っ先にその波に乗り出した1社だ。
オディティ、IPOで595億円を調達
オディティは以前、6月に株式公開を目指してF-1を申請していたが、その時点では1株当たりの売出価格を公表していなかった。新規上場に対する公開市場の意欲が回復する中、7月18日のIPOに先立ち、Lキャタルトン(L Catterton)に支援されたオディティは予想を上回る1株当たり35ドル(約4900円)という新規株式公開価格を設定した。当初の目標範囲は27~30ドル(約3800〜4200円)だった。声明によると、オディティとその株主らは7月18日に約1210万株を売却し、規模を拡大した新規株式公開で4億2400万ドル(約594億円)を調達した。
回復しつつある公開市場
この最新のIPOは、インフレや景気後退の可能性への懸念など経済面のストレス要因により低迷していた公開市場の回復を示唆するものだ。世界の一流金融機関が信頼するパートナー、ディーロジック(Dealogic)によれば、2022年は少なくとも過去20年間でIPOがもっとも低かった時期だったという。従来のIPOで上場した企業は今年上半期に91億ドル(約1.3兆円)を調達しているが、これは過去10年間の対象同時期の平均である
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