企業のリアルな物語【No.42(No.1293)】『決算書の見方』
『企業の状況は決算を見ればわかります』と、大学の授業で習いました。隠れ倒産している企業を分析し、どの数値がポイントなのかを学びました。大学時代の授業では、トップクラスで面白かった授業でした。企業も個人事業主も同じですが、事業でキャッシュが無くなると経営は終わります。キャッシュフローが問題なければ減ることはないのですが、お金の回り方がおかしくなるのは、人の血液と同じで、どこかでモノや情報の流れが詰まった状態になっている可能性があります。その箇所を早急に見つけ出して改善する必要があります。例えば、製造業の場合、原材料が製品になり出荷され、お客さまに届くまでに、どこかで流れが悪くなり、流れが止まっている箇所があることが多いです。ものづくりの場合は、原材料の購入費用、そして材料を加工するための人件費、設備、電気などの加工費用が必要です。製品を出荷する場所が決まっていれば、製品を出荷した時点で販売した収益を手にし、次の生産に必要な利益を積み上げていきます。これがモノとお金の流れが正常な状況です。当たり前の話ですが、上手く回らず、利益を積み上げられない会社もあります。その原因が、モノの流れがおかしくなっている場合です。これは、必ずどこかに問題が発生しています。それを早く改善しなければ、今度は順に後工程が壊れていきます。世界でもトップクラスの生産システムであるTPS(トヨタ生産システム)は、この
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