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人命無視の非人道的な兵器「桜花」の発案者の息子が抱いた「あまりに複雑な想い」

『カミカゼの幽霊 人間爆弾をつくった父』――非情の人間爆弾「桜花」を発案した男の生涯を追う。太平洋戦争末期、日本海軍が開発した「桜花」という自爆兵器があった。桜花は、1.2トンの大型爆弾に翼と操縦席とロケットをつけ、それを人間が操縦して敵艦に体当りする特攻兵器で、「人間爆弾」ともよばれる。母機の一式陸上攻撃機(一式陸攻)に吊るされて敵艦隊の近くまで運ばれ、投下されれば滑空で飛行し、目標を見定めれば尾部に内蔵した3本のロケットに次々と点火して加速、そのまま敵艦に体当たりする。脱出装置も着陸装置もないから、ひとたび母機から切り離されたら絶対に生還することはできない。戦争の狂気が生んだ、人命無視の非道な兵器と言っていい。その桜花を「発案」したとされるのが大田正一という、謎多き人物である。
Source: 現代ビジネス

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