さまざまな要因により、利益の確保やアップが難しくなりつつあるオンライン通販業界。これを受けたコストダウン、売上の底上げなど、北米の中小事業者の取り組みを紹介します
コロナ禍でEコマースの受注は急増し、多くのオンライン通販事業者は業績を伸ばしました。しかし、今は送料無料へのプレッシャーを含む競争により、各社の利益率を圧迫しています。この記事では、利益を確保するために、複数のオンライン通販事業者が行っている取り組みを解説します。
競争加速、コスト高騰が利益を圧迫
北米オンライン小売企業トップ1000社によるEコマース売上高は、コロナ禍の3年間で年平均成長率は20.7%増で拡大。コロナ禍前までの5年間の年平均成長率は17.7%増だったので、コロナ禍の年平均成長率の向上は累計750億ドルの売上増という押し上げ効果がありました。
恩恵を受けたのは大手小売企業だけではありません。2022年と2021年は、トップ1000社の下位半分の企業が、上位半分の企業を上回るペースで成長したのです。
しかし、Eコマースの競争激化、人件費の増加、検索連動型広告の単価上昇などさまざまなコストが上昇。売り上げの向上が利益面の拡大および改善に直結しなくなってきています。
たとえば、乗馬用グッズ販売の米Dover Saddleryは、コロナ禍の間に競争が激化し、馬術用品のクリック単価型検索広告の価格は
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