Appleはフィンガープリントを嫌っています。そのことに疑いの余地はありません。
しかし、同社がそれを阻止するためのプランは、少々曖昧になっていました。それはまるで、IDのチェックもしなければ、招かれざる客を止めようともしない、怠け者の警備員のようです。しかし、いま状況は変わりつつあります。Appleが「プライバシーマニフェスト(Privacy Manifests)」を発表したのです。その目的は、アプリオーナーが「どのデータがユーザーから集められ、どのように使われているのか?」をより明確にするためです。
この動きは、フィンガープリントに大きな影響を及ぼすかもしれません。
それではさっそく、と言いたいところですが、その前に、Appleをこれほどまでに怒らせてきたフィンガープリントについて、おさらいしておきましょう。
――そもそもフィンガープリントとは何なのでしょうか?
ユーザーが使うスマートフォン(さらにいうとPC)には、特徴がいくつもあります。たとえば、そこに入っているソフトウェア、デバイスのタイプ、さらにはスクリーンの外観といった。こうした細かい特徴がフィンガープリントを作り出し、それがネット上を動き回るユーザーの追跡に使用されます。一部の企業は、このフィンガープリントを使って、ユーザーについての理解を深めています。そのユーザーにターゲティング広告を配信するためで
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