メモ「働かない世界へのロードマップ」
LLMと生成AIの普及によって過去にない大規模な失業が発生する。LLMで自然言語による依頼を解釈し、生成AIで依頼に合わせたデータを作成する、という流れを人間の作業とQCD(Quality, Cost, Delivery)で比較した場合、CostとDeliveryで圧倒的に優れている。低いQualityはいくつも案を作って比較したり、デメリットをCostやDeliveryの効率化で生んだ余剰力で吸収することが可能である。Qualityが絶対的に要求されるごく一部の仕事以外は、CostとDeliveryのメリットが優先されるようになる。社会が不安定化する。これまでデジタルデータを出力して対価を得ていた人々が、介護、建築、物流といったエッセンシャルワーカーへの職業転換を余儀なくされる。その職業転換で不満を持つ者が多数生まれる。不満の矛先が資産家となる。 トマ・ピケティ『21世紀の資本』「安定した社会化においては資産それ自体の再生産性が才能や努力、運といった要素よりもより有力な格差の要素となる」→「今のこの格差はただその家に生まれついただけ」この正誤は関係ない。人間は自分が変わらずに済み、かつ状況がよくなる理屈を採用する。つまり、自己責任論や共同体への奉仕という旧来のくびきを無効化する理論を手に入れてしまっている。持てる者への脅迫「生まれだけで手にしたその資産を開放しますか? それともそ
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