Cookieレスを迎えようとしている今、企業はこぞってファーストパーティデータの活用に歩を進めている。この動きのなかでトピックとなっているのが、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)の存在だ。特に日本国内においては、サードパーティCookie規制への対応や分散化した個人データを一元化するというリスクヘッジと、ファーストパーティデータを使ったマーケティング施策への期待という観点から需要が高まっている。
しかし、「必ずしも取得したデータが有効活用されているとは限らないのが現状だ」と指摘するのは、2015年から日本でCDPを提供するティーリアムジャパン株式会社のシニア・マーケティング・ディレクター安部知雄氏だ。「CDPはリアルタイムなデータ活用が可能だが、うまく使えなければ、その価値を発揮できない。その結果、CDPに蓄積されたデータは、顧客にアプローチするタイミングを逸してしまう」という。同社でセールスパートナーを務める菅原健三氏も、「古いデータをもとにしてリアルタイムの施策はできないが、最新のデータがあれば施策の幅を広げることができる」とCDP活用の可能性について説明する。
では具体的に、日本におけるデータ活用の現状はどのようなものか、また、CDP本来の価値はどこにあり、どう活用するべきなのか。安部氏、菅原氏とともに考える。
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