PRとメディア。その定義は「場」から「つながった人々」へ
パブリックリレーションズ(PR)の業界で「メディア」というと、通常はニュースメディア(報道メディア)を意味します。つまり、職業としてニュースを伝える人や、それらの人が所属する組織を指します。
しかし英語のmediaはもともと「媒体」という意味であり、広義では、報道メディアだけでなく、情報伝達のためのさまざまなチャンネルを含みます。
例えば、オウンドメディア、ソーシャルメディア、広告メディアなども、“メディア”という言葉がついており、情報仲介する媒体の一種としてニュースメディアと並ぶ存在と捉えるべきなのです。
本稿では電通PRコンサルティングの井口理が、これらのさまざまな「メディア」とPRの関係性について、そのトレンドと今後の予測を試みます。
<目次>
▼情報の伝達のみならず、「リレー機能」を持つメディア
▼メディアは情報経路であり、また情報の「格付け機関」でもある
▼ニュースやソーシャルメディアだけじゃない、メディアの複合的活用が重要に
▼メディアごとにペルソナを使い分ける生活者
▼人と人とのつながり自体を「メディア」と捉える時代へ
情報の伝達のみならず、「リレー機能」を持つメディア
「メディア(media)」という言葉の語源は、ラテン語の「medium」の複数形です。
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