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電通でつくった新規事業を、結局ベンチャー企業に売ってしまった話。(後編)

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ビジネスにおいては、成功体験よりも失敗体験の方が多いはず。そんな思いから「#とある電通人の失敗」として、僕が実際に体験した失敗談について記事 にした。

後編となる今回は、立ち上げて10年目をむかえた「新規事業」のその後と、そこから得た学びについて語りたいと思う。

※この記事は日経COMEMOの記事をもとにウェブ電通報が編集したものです。
    日経COMEMO記事はこちら

 

細々と続けていた新規事業

10年前、意気揚々と立ち上げた新規事業だったが、その存在感は社内でも、自分の中でも薄まっていった。

・直接収益は少ないけど
・既存事業にいくばくかのよい影響もあるし
・大きな維持費もかからない

だったら、細々と続ければいいか。

そんなポジションだ。

実際、僕が立ち上げた「サークルアップ」という大学生向けのアプリ事業は大きくスケールすることはなかったが、企業からのオファーに応えることでサークル活動費が支援されるというメリットもあり毎年5000〜8000人の新規ユーザーを獲得していた。

しかしそんなサービスに、転機は急に訪れた。

経営から事実上の撤退が決まったのだ。

大企業でやる規模じゃなかった新規事業

ことの発端はヨーロッパではじまったGDPRだった。

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