初対面の方に「どのようなことを研究されているんですか?」と聞かれて、「電力の市場やシステムを研究しています」と答えると、「電力の市場・・・?」という反応をされることが多い。電力と市場という2つの言葉は、直感的に結びつきにくいものだ。よく分かる。ざっくりいうと、電力にも卸売市場があり、そこでせり(入札)が行われ、需要と供給によって電力の価格(スポット価格)が決まり、小売の事業者を通じてお客さんに販売される。野菜や魚と同じように。ものすごく暑い日や寒い日で電力需要が上がったり、発電所が故障して供給できる電力が減ると、需要と供給が逼迫して卸価格は上がる。春の温和な日やGWは電力需要が低下する一方、そういうときには太陽がさんさんと照るために電力供給は増え、供給がダブついて卸価格はゼロに近づき、時には一部の電力を捨てることになる。最近ニュースでよく聞く出力制御というやつだ。そしてもちろん燃料費が上がるなど、コストが上がっても卸価格は上がる。どちらも野菜や魚で同じようなことが報じられたのを聞いたことがあるだろう。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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電力と市場①
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