Phantom Snack/食べていないのに食べているような
さまざまな業界から企業やクリエイターが集う世界最大級のテクノロジーと音楽・映画の祭典「SXSW 2023」(サウス・バイ・サウスウエスト 2023)が、3月、米テキサス州で開催されました。電通と電通クリエーティブXは、インタラクティブ部門「Creative Industries Expo」(クリエイティブ・インダストリーズ・エキスポ)に参加。「Unnamed Sensations」(まだ名もなき新しい感覚)をコンセプトに創造した最先端の体験を、3つのプロトタイプ作品として出展しました。最先端テクノロジーとクリエイティビティの融合が可能にした「触覚」「食感」「嗅覚」といった感覚の拡張について、3回にわたりリポートします。
第1回は、新しい咀嚼(そしゃく)体験システム「Phantom Snack」(ファントムスナック)。「食べていないのに食べているような」感覚とは? プロジェクトチームを代表して、電通の和泉興氏に聞きました。
体が食感を欲している
──Phantom Snack(ファントムスナック)とは?
Phantom Snackは、全く新しいギルトフリーな(罪悪感のない)咀嚼体験です。口に何も入れることなく、サクサク、ポリポリといった咀嚼の感触や風味を楽しむことができます。何も食べないのでカロリーを全く摂取することがな
コメント