1664 『会社を立て直す仕事』
◇1664 『会社を立て直す仕事』 >小森哲郎/日刊工業新聞社(2018.03.01)慎泰俊さんのブログで紹介されていた本。以前からターンアラウンド・マネージャーという仕事には興味があり、何冊か関連書籍を読んだことがあったため、本書も時々Amazonのレコメンドに出てきていた。目力の強い印象的な人物が表紙の本だなぁと眺めていたのだ。慎さんとはユニゾン・キャピタルで出会ったようであり、巻末には「本書は慎さんから進められて出版に至った」と書かれている。こういうエピソードを読むと、ほっこりした気分になるのは私だけだろうか。若者の意見をきちんと取り上げ、そのことをきちんと公言する。出来そうで出来ないことである。ターンアラウンドといえば三枝匡さんのことを思い出す。『V字回復の経営』は何度でも読み返したい名著だ。しかしながら、慎さんも指摘していたことだが、本書の方が普遍性が高いように感じた。筆者の経験をもとに、さまざまな施策が紹介されているのだが、一番印象に残ったのはガバナンスに関する記述。「ガバナンス」というとあいまいで分かりにくく、きちんと理解している人は少ないのではないかと、筆者は喝破する。そんな筆者が考えるガバナンスとは下記の通り。曖昧になりがちな「ガバナンス」を「優れた企業になるための質の高い課題解決」と読み替え、敢えて「課題解決ガバナンス」と呼び、「ガバナンスは企業が直面する様々な
コメント