植田総裁の就任会見
植田総裁の就任会見について会見の内容は終始無難な内容であった(もちろん、日銀総裁という立場である都合上、市場に大きなショックを与えるような発言はなるべく控えるのが通例ではある)就任早々に、長期金利に対して行なっている策を変えることはしないという発言を今回の会見でも変えずに続けている「現状の経済物価金融情勢を鑑みる」という前提がついているので、判断が変われば話は変わってくるマイナス金利を続けるのか?という問いにも、もちろん辞めるとは言わなかった物価が安定的・持続的に2%上昇するか見極め、適切なタイミングで正常化への道を探るつもりであろう金融緩和の副作用に配慮しつつも、金融緩和は続けたいという、所信表明の際に発言されたときと同じような内容であった黒田(前)総裁についてのことにも触れ、「黒田総裁が就任時、仮に私(植田)が総裁だったら決断できなかったような思い切ったことを決断し、実行したと評価している」とされているが、この内容の真意を汲み取ることができず、黒田(前)総裁を褒めているようにもとることができるし、皮肉っぽく悪く言っているようにとることもできる黒田(前)総裁の任期中の直近10年間を点検や検証との考えがあったが、総裁の考えに反対する審議員はおらず、これまでの歴史上、日銀総裁の意向は絶対的なものであることを考えると、つまるところ、どう振り返り検証結果がでようとも植田総裁の考えで金融緩
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