日頃、この言葉が出てきたら「要注意」と思っている言葉がいくつかあります。最近の流行で言えばDXやSDGs。従来からあるもので言えばPDCA、報連相などでしょうか。いずれもそれぞれの言葉が示すコンセプトを否定するものではありませんが、その有用なコンセプトがために言葉自体が多用されており、中身のない議論や実質的な内容のない主張がその後続くことが、ままあると感じているためです。そういう言葉の一つに「戦略」があります。この言葉も他の言葉と同様に、何となくカッコよく、それっぽい感じの雰囲気を作り出すことができる魔法の言葉です 笑ビジネスでこの言葉を使える場面は幅広く、経営戦略から始まり、組織戦略、人事戦略、マーケティング戦略、営業戦略などなど、なんでも戦略とつければそれっぽくなる効用が得られます。しかし、それぞれの「戦略」が本当に戦略の名に値するかどうかは玉石混交(どちらかというと石の方が多い)と言わざるを得ません。よくあるのが、富裕層を開拓することが当社のマーケティング戦略だ、とか、30億円の売上を達成することが事業戦略だ、とかいった、目標のみを呈示して戦略と言っているケース。富裕層開拓のために、富裕層向けメディアに広告をこれだけ出していく、というところまで行けばまだましな方ですが、それでも、それを「戦略」と言いますかね、と首をかしげたくなるところです。続きをみる
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