AIの話
なんだか最近あちこちでAIの話が盛り上がっている感じがする。人間の仕事を奪うとか、いかにしてAIと共存していくかとか、シンギュラリティとか、人間にできることは何なのかとか。これらの論をそんなに真面目に読んだわけではないのだが、自分にはAIの力、科学技術の力を過信しているように思える。そもそもAIに仕事を奪われると言うけれど、そのAI自体は誰が作るのだろう。人間の代用をするくらいの機械なのだから、生産工程も基盤となる技術も非常に精細で複雑でコストがかかりエネルギー消費量は大きいものになるだろう。それだけ高度な機械が調子が悪くなったり壊れたりしたときは誰が修理するのだろう。定期的なメンテナンスなども大変大がかりになるのではないだろうか。ほとんどの人がAIのサービスを享受することばかり考えていて、AIの製作過程には興味がないようだ。科学技術に限った話ではなく、社会を支えるための法律や経済システムや制度などは複雑化を増していく一方だ。そうして複雑になっていく過程を続けるうちに、とある臨界点を境にして人間は労働から解放されるということがあり得るのだろうか。普通に考えて、制度や技術が高度化、複雑化、精細化すればするほどそれを作って維持していくための労働力の総量は増えると考えておいた方が良いのではないだろうか。AIができれば労働から解放されるという話は、搾取する側の貴族の発想なのだろうと自分は
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