2191 『財務3表一体理解法』
◇2191 『財務3表一体理解法』 >國貞克則/朝日新書会計部門ではないビジネスパーソン向けの会計の本。アメリカで営業の方たちに会計の概念を理解してもらいたいと考えており、どうやって説明しようかと考えて手にしてみたもの。会社を立ち上げるシンプルな事例を取り上げ、難しい仕訳は使わずに、PLだけでなく BSやCFがどのように変化していくかを説明している。常に財務3表を明示しながら、シミュレーションを進めていくため、とても分かりやすい。これだけなら、ただ単に財務諸表を並べただけなのだが、本書の最大のポイントはCFについて直接法と間接法の両者を同時に表記していることであろう。しかも、これは会計を学んだ私にとっても盲点だったのだが、営業CF以外の財務CFや投資CFは直間に差が無いのである。よって、会計を学んだことのない人には少々分かりづらい概念である、間接法に関しても比較的シンプルに理解できる仕組みになっている。3表を連関して説明するメカニズムが理解できてしまえば、本書の肝は押さえたといってよいであろう。事例としては簡単なので、途中からは読み飛ばしたが、本書のコンセプトは十分に理解することができた。売上原価の考え方など、私の勤務先では仕入高は使っておらず、実際に社内で説明する際には、若干の手直しが必要だが、このコンセプトは活用させてもらいたいと思った。本書に登場する財務3表をパワーポイントの
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