事業創出の原理原則20 事業の実現可能性分析 – 実現可能性分析(フィージビリティ・スタディ)②
・新規事業の失敗の原因 : ①他社を見ていて、顧客を見ていない。自社目線になると、他社と比べて性能は?価格は?の比較で考えることになります。そうした優位性は、ほんの一時のことです。その競争では、他社が高機能のもの低価格のものを出してきた途端に、優位性はなくなります。「レッドオーシャン」市場での競争になります。ベゾスの事業の定義は、「顧客サービス」です。インタビューで「事業の中核は顧客であり、他社との競争ではない。顧客の要求は尽きることがない。それに答えることで成長できる。成長ためには、常に革新的であるべき。」と言っています。②対象になる市場、顧客を想定していない。その商品・サービスのお客様は誰?顧客を想定していないのですから、当然「顧客提供価値」も考えていません。自社の「顧客」は誰?自社の「顧客提供価値」は何?という問いに答えられない事業は脆弱です。③具体的な解決策(ソリューション)になっていない。顧客にとって、どのように役立つのか?これは思考の順番として、「顧客の課題」が明確化されていなければ、「解決策」を提案することはできません。「課題」には、「顧客の課題」「業界の課題」「市場の課題」「社会の課題」があります。今一番世の中から求められ、期待されているのは「社会の課題」に対しての解決です。AIや宇宙開発など、新しいテクノロジーにより、新しい産業が生まれています。そして従来では出来
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