【現地報道に見るネパール市場の状況】通貨安でルピー換算の輸出額が急騰:2023年1月31日付けKathmandu Post紙
(記事要約)米ドルに対するネパール・ルピーの下落により、今年度上半期(2022年7月~12月)のルピー建ての輸出額は前年同期比で32%増加した。同期間の輸出額は229 億 3,000 万ルピーを記録した。生地やテキスタイル、糸などの縫製品輸出は、前年の59 億ルピーから78.9 億ルピーに増加した。カーペット輸出は44 億ルピーから55 億 1,000 万ルピーへ、カルダモンは22.8 億ルピーから 37.0 億ルピーに増えた。紅茶の輸出も18.5億ルピーから25.1億ルピーに膨れ上がった。商務省の元事務次官であるプルショタム・オジャ氏は「ネパール製品の輸出が増加した理由を述べるのは時期尚早だと」と指摘しつつも、「おそらくそれは米ドルの通貨高だ。」と述べた。ネパール・ルピーの対ドル・レートは2022年7月の127.25ルピーから、12月には131.64ドルと3.14%下落した。ネパール政府は2010年に国家貿易戦略を策定し、この中で輸出振興に向け19の戦略品目を指定した。その後、政府は輸出実績の乏しい品目をリストから除外した他、新しい品目を追加した。また、戦略品目数を19 から 12 に絞り込んだ。オジャ氏は「ロシアとウクライナの戦争が生産に影響を与えているため、国際的な供給が妨げられている。ネパール製品の生産量の増加が続けば、私たちにとっても好影響があるだろう」と述べた。 (記事
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