名目為替相場が内外金利格差に適合的に調整され変動しているというデータベースに依拠した考え方が支配的である。日本銀行は、これまでの量的緩和政策を継続すること表明してきたが、その後、長期金利の上限を上方に改定した。これは、内外利子率格差を調整し維持し、格差拡大の抑止に動いたとも言える。このように、当初とは異なり、現在の量的緩和政策は、長短金利の誘導付QE政策である。つまり、量的緩和は内生変数化しているのである。従来の金利幅を維持するための指値オペ然り、長期金利の誘導目標の上方への改定も、激しい投機的介入があれば、それを阻止し金利上限を維持するために量的緩和は内生変数化せざるを得ない。 元々、政策テイラー・ルールに沿った金融政策自体が、量的変数の内生化である。このアイデアをマンデル=フレミング・モデルに適用すれば、従来のこのモデルの説明は、すべて逆転する可能性を秘めている。 今回は、マンデル=フレミング・モデルのケインズ的代替モデルについて議論する。新しい代替モデルでは、貨幣供給は内生的に決定される。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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「相互依存の世界における経済現象」no.15
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