ルールよりマナー
うちの組織では、いろいろと「改革」をやっているらしい。人が働きやすくなるよう、より効果的な働き方ができるように、とデジタル化やジョブ型へのシフトなどさまざまな試みが行われている。これらはとても大事なことだが、スローガンだけが美しくて、なかなか見えるところには現れない、というのが実際のところである。例えば、先のジョブ型へのシフトを取り上げてみる。うちの組織は元来ジェネラリスト型であり、言ってしまえば、各個人の仕事は事務作業だ。各書類が論理的破綻がない程度に化粧をする、アリバイづくりのための事前調整を行い、決裁という名のハンコリレーを行う。一方、ジョブ型というのは、各個人の仕事に要求する専門性があり、かつ範囲がある。その範囲で要求されている仕事を効果的に行うことが評価につながる、ざっくりと言えばこういう仕組みだ。そこで問題は何かといえば、仕事の中身の無さなんである。つまり、ジェネラリストの仕事をTOR的に仕事の枠組みを作って文面に落とししてみると、専門的な要求事項や、困難なタスクというのがそれほどないのだ。だから、これがジョブ型です!と人事はいきりたって幾つかのポストを社内工房にしているのだが、通常の異動でそのポストに行くのと何ら変わりないことが書かれてある。つまり、起きているのは何かというと、人事異動で人生を無知の人間に左右されていた、という状況から、無知の人間が作成したポストに自ら
コメント