ジュンの中嶋賢治取締役執行役員に、EC強化策とOMO戦略の現状を聞く。チャット接客で優位性発揮し、顧客にとって期待以上の体験を提供しているという
ジュンは、自社ECの顧客体験を実店舗に近づける取り組みの一環としてチャット接客を強化しており、チャット利用者の満足度は高いようだ。また、商品欠品時にリアル店舗から直接、購入者に配送するマイクロフルフィルメントシステムの本格運用に乗り出すなどOMO戦略も推進している。EC事業統括情報システム室ロジスティクス部の中嶋賢治取締役執行役員に、自社ECの強化策やOMO戦略の現状を聞いた。
ジュン EC事業統括情報システム室ロジスティクス部 中嶋賢治取締役執行役員
営業利益は前年比22%増、EC施策が奏功
――アパレル各社のEC売り上げはコロナ1年目に急伸した反動もあって、今期は成長曲線が緩やかだ。
中嶋氏:当社も同じで、EC売上高は2021年9月期の前年比25%増に対して22年9月期は3%増だった。ただ、売り方を変えたことで営業利益は前年から22%伸びた。前々期はコロナ1年目の在庫問題があり、少なからず割引クーポンの配布やタイムセールなども含めて在庫を整理せざるを得ない状況だったが、前期はリアル店舗と同様にECもプロパー販売にこだわったことで利益面は改善した。
――EC施策も変化した。
中嶋氏:オフ率で販売する施策は控え、
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