いま30~50代の子育て世代には、アトピー性皮膚炎に対してなんとなく「ステロイドを塗るのはできれば避けたい」というイメージがある人もいるだろう。かくいう筆者(40歳)の家庭でも、6歳の子どもは乾燥肌で時々アトピー性皮膚炎の発疹が出るものの、妻はステロイド外用剤の使用にはあまり積極的ではない(妻自身、手荒れがあるにもかかわらず)。これには1990年代前半にマスコミ上で大展開されたステロイドバッシングが影響している――のだが、実はアトピー性皮膚炎診療の“常識”はめざましくアップデートされており、2018年以降、新薬も登場してきていることをご存じだろうか。医療関係者向けの本ながらアトピー患者やその家族にも広く読まれている『まるごとアトピー アトピー性皮膚炎の病態から最新薬剤,患者コミュニケーションまで』(医学書院)の編著者である皮膚科医の大塚篤司・近畿大学病院主任教授に、アトピーの新常識について訊いた。
Source: 現代ビジネス
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